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【訃報】歌手・菅原洋一さん 『悪性リンパ腫』の症状、しこりができる場所を医師が解説(メディカルドック)

歌手の菅原洋一さんが5月31日に悪性リンパ腫のため死去したと報じられています。92歳でした。本記事では、悪性リンパ腫の症状やしこりができる場所などについて、医師の中路幸之助先生に解説してもらいました。

悪性リンパ腫は、血液がんの一種で、主にリンパ系の細胞ががん化する疾患です。具体的には、リンパ系の一部である白血球の中のリンパ球が異常を起こし、がん化して無制限に増殖することにより発症します。

リンパ球には、主にB細胞、T細胞、NK細胞といった種類があり、これらの細胞のいずれかががん化することで悪性リンパ腫が発生します。

リンパ系組織は全身に広がっており、免疫システムの重要な部分を担っています。これにはリンパ節、リンパ管、リンパ液、胸腺、脾臓、扁桃などが含まれます。

悪性リンパ腫は、リンパ系組織だけでなく、リンパ外臓器(節外臓器)でも発生する可能性があります。

これには胃、腸管、甲状腺、骨髄、肺、肝臓、皮膚などが含まれます。リンパ系の組織や臓器が全身に存在するため、悪性リンパ腫は体のどの部分にも発生する可能性があります。

悪性リンパ腫でしこりができる主な場所は、体内のリンパ節です。リンパ節はリンパ管の継ぎ目に位置し、体全体に分布しています。

これらのリンパ節は免疫機能を果たす重要な器官であり、悪性リンパ腫の場合、これらのリンパ節が腫れてしこりを形成することが一般的です。

体の内部、特にお腹の中にあるリンパ節にしこりができた場合、それを自分で触って確認することは難しいです。これらの内部のリンパ節にしこりが生じると、お腹に張りを感じるなどの症状が現れることがあります。

「発熱」
悪性リンパ腫におけるしこり以外の代表的な症状は、発熱、体重減少、および寝汗で、これらは一般に「B症状」と呼ばれています。これらの症状は、リンパ腫の病期(進行度)を判断するのに役立つ重要な指標です。

悪性リンパ腫に関連する発熱は、通常、感染症など他の一般的な原因によるものとは異なります。悪性リンパ腫の発熱は、がん細胞の活動によって引き起こされる可能性があり、しばしば長期間にわたって続くことがあります。

「体重減少」
体重の顕著な減少も、悪性リンパ腫の症状の一つです。これはがん細胞が正常な細胞の栄養を奪うことや、がんによる代謝の変化に起因することがあります。

「寝汗」
悪性リンパ腫においては、夜間に特に強い発汗(寝汗)がみられることがあります。これは、体ががん細胞と戦う過程での代謝の変化や、リンパ腫が免疫システムに与える影響によるものと考えられています。

これらの症状は、リンパ腫が進行して全身的な影響を及ぼしていることを示しており、特にしこりやリンパ節の腫れと一緒に現れる場合、悪性リンパ腫の可能性が高まります。

「体のかゆみや皮膚の発疹」
悪性リンパ腫に関連するかゆみはしばしば全身にわたることがあり、特に皮膚に直接的な発疹がなくても発生することがあります。これは、リンパ腫細胞が放出する物質による皮膚の刺激や、体内の免疫反応の変化によるものと考えられています。

また、皮膚に現れる発疹はリンパ腫細胞が皮膚組織に影響を与えることによって生じることがあり、特に皮膚リンパ腫でよく見られます。

「気道閉塞、血流障害、麻痺」
悪性リンパ腫において、しこりや腫瘤が体内の重要な臓器を圧迫することによって引き起こされる症状には、気道閉塞、血流障害、麻痺などがあります。これらの症状は緊急性が高く、迅速な治療が必要な状況を示しています。

気道閉塞:
悪性リンパ腫による腫瘤が首や胸部のリンパ節に発生し、それが気管や気管支を圧迫することで気道閉塞が生じることがあります。症状には呼吸困難、喘鳴(ヒューヒューという呼吸音)、咳、窒息感などがあります。気道閉塞は命に関わる緊急事態であり、迅速な医療介入が必要です。

血流障害:
しこりや腫瘤が大きくなると、近くの血管を圧迫し、血流が妨げられることがあります。血流障害は、腫れ、痛み、青紫色の皮膚変色、感覚喪失、動脈閉塞や静脈血栓症などの症状を引き起こす可能性があります。これらの症状は、関連する器官に栄養や酸素が十分に供給されないことによるものです。

麻痺:
悪性リンパ腫による腫瘤が脊髄やその周辺の神経を圧迫すると、麻痺や感覚異常が発生する可能性があります。これには運動障害、歩行困難、痛み、しびれ、感覚喪失などが含まれます。脊髄の圧迫は特に深刻で、下半身麻痺や排泄障害を引き起こす可能性があります。


引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab5c7124d426445d0ab7908f2faf339727681b70