昨年から今年にかけ、小さな白い袋を口に入れてニコチン成分を摂取するオーラルたばこが相次ぎ発売されている。上唇と歯茎の間に挟むだけで燃焼させないため煙や臭いが発生せず、喫煙者の約4割が将来的に使用するとの見立てもある。一方、医療関係者は口腔(こうくう)がんを含む口内の炎症に警鐘を鳴らし、若年層のニコチン依存が拡大することを懸念している。31日は世界禁煙デー。
■褐色から白へ 相次ぎ発売
大阪市淀川区の会社員男性(51)は5月初め、仕事中に知人にもらったオーラルたばこを試した。「正直、ニコチンが吸収できているか分からなかった」。普段吸っている紙巻きたばこでは感じない、のどや胸のピリピリした違和感もあったという。一方、SNS上では「オーラルたばこオンリー生活順調!!」などの投稿もあり、紙巻きや加熱式から切り替えた人もいるようだ。
日本たばこ産業(JT)は今年3月、オーラルたばこの新ブランド「ノルディックスピリット」を発売した。同社は10年以上前から無煙たばこ「ゼロスタイル・スヌース」を販売してきたが、たばこ葉をベースにした褐色の製品のため唾液への着色があり、好みが分かれていたという。
今回発売した新ブランドは「植物由来の繊維をベースにした清潔感のある白色のパウチ製品で、唾液への着色もない」。たばこ葉粉末とたばこ葉由来のニコチン、フレーバーを配合し、スウェーデンの直営・提携工場で製造している。
フィリップモリスジャパン(PMJ)が昨年7月、東京都内の一部店舗やオンラインで発売した「ZYN(ジン)by IQOS」も同種製品だ。今年5月11日からは都内の大手コンビニでも販売。同社の加熱式たばこのユーザー数は昨年6月時点で1000万人以上に達したといい、オーラルたばこを「加熱式たばことは異なるアプローチによる新たな『煙の出ない製品』の選択肢の一つ」と位置付ける。
■喫煙場所減少でニーズ拡大
国内で最も早く、令和2年2月に同種製品「VELO(ベロ)」を発売したのはBATジャパンだ。エリアを徐々に拡大し、昨年から全国のコンビニに広げた。販売数量は毎年倍増しているという。
引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe8d9297301f814ab82b83d47353721bf45fcc1c
