アジアでは今、「武器輸出競争」が激化している。韓国製戦車や自走砲が欧州市場で存在感を急速に高め、中国製ドローンや艦艇も中東・アフリカ市場への浸透を強めている。米メディア「ディプロマット」がこのほど公開した分析動画は、中国と韓国を「アジア二大兵器輸出大国」と位置づけ、日本については「高い技術力を持ちながらも、輸出では新規参入国に近い」と分析した。日本も豪州向け新型FFM輸出や、フィリピンへの海自あぶくま型護衛艦移転協議を進めており、防衛装備政策は大きな転換点を迎えている。日本は、この競争にどう向き合うのか。
Who Are Asia’s Top Arms Dealers? Diplomat Asia
China’s weapons exports shifting global balance of power出典:Asia Times 2025/8/7(木)
今回の契約は韓国が北大西洋条約機構(NATO)加盟国に武器を輸出する唯一のアジアの国という地位を固めることになった。出典:中央日報日本語版 2022/8/29(月)
中国は(中略)高市政権について、防衛費増額や武器輸出の解禁などを指摘して「新型軍国主義」と批判。出典:東洋経済オンライン 2026/5/16(土)
エキスパートの補足・見解
中国は日本の殺傷兵器輸出解禁を「新型軍国主義の現れ」と批判しているが、自らは10年以上にわたりアジア最大の兵器輸出国であり続けている。世界シェア5.5%で世界5位に位置し、ドローンから潜水艦、戦闘機まで幅広い装備を中東、南アジア、アフリカへ輸出している。近年は技術力向上も著しく、かつての「安価な代替品」という評価から脱しつつある。世界防衛企業トップ20には中国企業4社が入る。
アジアでもう1つ、世界トップ10入りを果たしているのが韓国だ。世界9位、世界シェア3%は域内の他の輸出国を大きく引き離す。K9自走砲やK2戦車、FA-50軽戦闘機を武器に、東欧や中東、東南アジア市場を急速に開拓している。「価格の安さ」「納期の早さ」「技術移転への柔軟性」が強みだ。ロシアのウクライナ侵攻後の欧州需要急増を追い風に、ポーランド向けだけでも2022年以降140億ドルを超える。
その中で日本も転換した。先月の運用指針改定により、殺傷能力を持つ装備輸出の道が広がった。国内需要中心の少量生産体制が固定化し、高コスト体質や輸出ノウハウ不足が残る。武器輸出は安保協力や外交戦略そのものだ。日本が今後どこまで課題を克服できるかが注目される。
「日本から世界へ」をモットーに対外発信に注力。英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。Naval NewsやNK News、Nikkei Asia、世界の艦船、軍事研究、東洋経済、週刊文春、英紙ガーディアン、ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。
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2024年11月14日、中国・広東省珠海で開催された「中国国際航空宇宙博覧会(エアショー・チャイナ)」で展示された中国北方工業(NORINCO)の無人機「Sky Saker FX2000C」( 写真:ロイター/アフロ )アジアでは今、「武器輸出競争」が激化している。韓国製戦車や自走砲が欧州市場で存在感を急速に高め、中国製ドローンや艦艇も中東・アフリカ市場への浸透を強めている。米メディア「ディプロマット」がこのほど公開した分析動画は、中国と韓国を「アジア二大兵器輸出大国」と位置づけ、日本については「高い技術力を持ちながらも、輸出では新規参入国に近い」と分析した。日本も豪州向け新型FFM輸出や、フィリピンへの海自あぶくま型護衛艦移転協議を進めており、防衛装備政策は大きな転換点を迎えている。日本は、この競争にどう向き合うのか。
米外交・安全保障専門誌「ディプロマット」東京特派員
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引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/58ca02fa87bb0165b20bcdde71ca12083f057b8e
