NHKは20日、コンテンツの海外展開強化するため、大河ドラマや連続テレビ小説、ドラマ10などで放送した過去の人気コンテンツ計19作品を順次世界配信することで米動画配信大手「Netflix」(ネットフリックス)と合意したと発表した。
NHKはこの取り組みについて「放送法に基づき、配信事業者からの求めに応じて、NHKの良質なコンテンツを有料で提供するもの」と、「インターネットを通じて国や地域、時間の制約を越えて視聴される現在、世界最大級の動画配信サービスで多言語対応や字幕機能が充実しているネットフリックスと連携することで、日本国内のみならず、世界に向けてNHKのコンテンツを届け、日本の社会や文化への理解を海外に広げていくことを目指します」としている。
配信は6月22日から順次開始となり、配信地域は日本国内を含む世界となる。2026年度で連続テレビ小説「まんぷく」(2018年)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)、ドラマ10「昭和元禄落語心中」(2018年)、プレミアムドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(2023年)、ドラマ10「宙わたる教室」(2024年)、ドラマ10「東京サラダボウル」(2025年)など19作品の提供を予定している。タイトルについては「要望があった中から」選定されたとし「26年度まではタイトルは決まっているが、27年度以降も継続して配信していく予定」と説明した。
井上樹彦会長は今回の発表について「これからのNHKの国際展開戦略上、大きな転換点となる取り組み」と位置づけに言及。「私は就任以来、NHKの価値の源泉はコンテンツの力にあるということ、そしてこのコンテンツの開発力、発信力、国際展開力を抜本的に強化して、攻めの姿勢で臨んでいきたいということを申し上げてきました。今回の取り組みはその具体化の一環。」とコメント。「日本のコンテンツを世界に、海外に展開する際に最大のネックとなっていたのが、いわゆる日本語の言葉の壁です。今回の提供に際して、各言語への翻訳を含むローカライズは、高いスキルを持つネットフリックスの側で対応していただきます」とも明かした。
「NHKの上質なコンテンツが海外でどこまで広く受け入れられるかを実証する絶好の機会になると考えております」と期待を寄せ、「私はこの世界展開の実証という点が、今回の取り組みの大きな意義であり、最も重要なポイントだと考えております。加えて、日本の魅力や文化を世界に発信する新しい機会になることは、言うまでもありません。もちろん世界中で愛された『おしん』のように、私はNHKのドラマコンテンツは間違いなく世界で通用すると考えております。なぜなら、どのドラマも人間の生きる力、人生の豊かさを丁寧に描き、国境や文化を超えて人々の共感を得られる、普遍的な内容になっているからであります」と受け止めを明かした。
「外部のプラットフォームからのNHKコンテンツの配信の要望は、年々増え続けています。今回のネットフリックスへの配信の開始も、そうした流れの1つの取り組み。今後もこうした大手配信事業者への番組提供を通じて、より多くの人にNHKのコンテンツの価値を知っていただく機会を増やしていきたいと考えております」と話した。
引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a10f9e4643d23ed8942e27f3b6b77d10359121a
