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高市さん、聞かれて答えるのは嫌ですか? 歴代首相に比べ取材対応少なめ、Xでは連日発信なのに…、SNS隆盛時代に問われる報道機関の真価(47NEWS)

 高市早苗首相は、歴代首相とは異なる発信スタイルを取っている。報道機関から要請を受け、官邸のエントランスなどで記者団の前で立ち止まって質問に答える「ぶら下がり取材」に応じる機会は歴代首相に比べて少ない。一方でX(旧ツイッター)には1日平均2件を超えるハイペースで投稿を続けている。専門家は、直接、早く、多くの人に発信できる交流サイト(SNS)の台頭が「政治家や受け手の既存メディアへの向き合い方を変えた」と指摘する。

 高市首相は「国民に必要な情報を伝える方法も多様化している」と説明するが、「オールドメディア」とも呼ばれる既存の報道機関に聞かれて答えるのは好まないのかもしれない。ただ、必要なときにはきちんと取材に応じてほしいというのが報道に携わる者としての思いだ。首相の発信戦略・手法や、SNS隆盛時代における報道機関による取材の意味を考えた。(共同通信=菅家光太)

 ▽取材を断るケースが多発

 報道各社は主に、国民の関心が高い政治的事柄への見解や真意を直接聞きたい場合、首相側にぶら下がり取材を要請する。これとは別に節目の正式な取材対応の場として「記者会見」があるが、ぶら下がりは緊急で首相の考えを取材したい場合に求めることが多い。

 首相が毎日、どこへ行き、誰と会い、何をしたのかを取材し、記事にしている共同通信の「首相動静」によると、高市首相が昨年10月21日の就任から3月21日までの5カ月間で、ぶら下がり取材に応じたのは34回だった。過去4代の首相は、同じ就任から5カ月間で、石破茂氏が57回、岸田文雄氏が90回、菅義偉氏が50回、安倍晋三氏が44回で、いずれも高市首相を上回る。ちなみに、記者会見の回数は過去4代の首相と比べて大きな差異はない。

 高市首相がぶら下がり取材に応じたのは、地震や北朝鮮のミサイル発射といった危機管理や、トランプ米大統領との会談など外交日程の前後が多い。就任直後から力を入れた経済対策や、中東情勢を踏まえた石油備蓄放出など、政権の取り組みをアピールしたい内容も目立つ。

 一方、高市首相側が取材要請を断るケースも多い。典型的だったのが2月下旬、自民党衆院議員へのカタログギフト配布が報じられた際の対応だ。当日、即座にXで事実関係や意図を説明。翌日、国民の理解を得られる行為と考えているかどうかなどを問うぶら下がり取材の要請に、首相側は「Xや国会で説明した」と応じなかった。昨年、新人議員への商品券配布が判明した際、取材に応じた石破氏とは異なる対応だった。首相がこだわってきた2026年度予算案の3月内の成立を断念した3月30日も取材対応を求めたが、断られた。

 ▽報道は切り抜き?

 代わりに顕著なのが、Xへの投稿だ。就任5カ月間で約370件と、1日平均2件を超えるペースで発信を続ける。首相は4月7日のぶら下がり取材で、記者団による取材機会が減っていることへの認識を問われ「歴代の政権と比べて、多いとか少ないとかいうことを承知をしていない」とかわした。一方、SNSによる情報の発信について「国民の情報収集手段としての重要性が高まっている」と評価。Xでの自身の投稿に関し「タイムリーに発信したいこともあるし、リプライ機能から国民の声を直接受け止めることもできて、有効性がある」と語った。


引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5df45d9fba3ef79ce3ec6e2a8cd39ec1bce66d6