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三菱UFJ銀「高専卒業生」の採用を開始、産業界から熱視線の"高専"に自治体も前のめり、ただ「新設計画」はやや弱腰の訳(東洋経済education×ICT)

大手銀行も高等専門学校(以下、高専)卒業生に門戸を開きはじめている。

就職人気企業ランキングでは常に上位に選ばれる三菱UFJ銀行が、今年4月入行からシステム・デジタルコースで高専卒業生の募集を始めた。

高専は中学校卒業後に入学して、主に工学・技術系の専門教育を受ける学校で、高度経済成長に対応する即戦力となる技術者を求める産業界の声を背景にして、1962年に第一期校が誕生している。

本科の修業年限は5年、さらに本科修了後に高度な専門教育を2年間受ける専攻科がある。

三菱UFJ銀行での初任給は専攻科修了で大学卒と同等、本科修了で短大卒と同等となっている。しかし配属部署については、「大学・大学院を卒業・終了見込みの方と同様の基準で決定する予定」と三菱UFJ銀行人事部は言う。

同行のシステム・デジタルコースは、幅広い金融サービスを提供するうえで欠かせないシステム領域での業務アプリケーションの開発や、預金・決済などの大規模システムの設計・開発・運用を担う重要な部署である。

そうした部門で高専卒業生の募集を始めた理由を三菱UFJ銀行人事部は、「高専で学ばれている専門性の高い技術力に加え、実践的な教育から得られた論理的思考力・問題解決力・コミュニケーション能力に期待しています」と説明する。

三菱UFJ銀行が高専卒業生を募集する背景には、「2040年問題」といわれている深刻な人手不足がある。

政府は日本成長戦略会議の下に「人材育成分科会」を設置し、その初会合が2026年1月26日に開かれた。

そこに経済産業省が最新の就業構造推計を提出したが、40年にはAI・ロボット等の利活用を担う人材が339万人も不足するとの推測が示されている。放っておけばAI・ロボット等の活用を担う人材が不足し、この分野で日本は遅れをとってしまうことになりかねない。

かなり深刻な状況であり、三菱UFJ銀行もシステム・デジタル分野での人材不足を克服できなければ企業としての成長に痛手を被ることになるかもしれない。そうした事態を回避するためには、高専卒業生も採用して人材を強化することが必要であり、そのための高専卒業生の募集である。

もちろん、三菱UFJ銀行だけの問題ではなく、ほかの金融機関、多くの日本企業も同じような課題に直面している。そして、三菱UFJ銀行と同様に高専出身者採用に意欲をみせているところもある。


引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5afa503e16dd1aff3224e7a2c2b606692c8e116