国内のゲーム各社が、人気シリーズ以外の新規ソフト開発に力を注いでいる。固定した作品に収益を依存しすぎない経営を進めるのが狙いだ。中小や新興企業発の「インディーゲーム」がヒットを連発し、新作へのハードルが下がったことも背景にあるとみられる。(寺田航)
カプコンが今年4月に発売した完全新作ゲーム「プラグマタ」は、シューティングとパズルを融合した新感覚のアクションゲームだ。銃などで戦いつつ、パズルを解いて敵を弱体化させていく個性的な仕掛けを用意した。発売から16日間で200万本を売り上げる異例の大ヒットとなった。
「バイオハザード」など人気シリーズ作品を抱えるカプコンは、完全新規タイトルのヒット作がなかなか生まれなかった。辻本春弘社長は「やっと成功できた。開発やマーケティングの社員らにとって大きな経験になった」と喜ぶ。
近年は、人気のシリーズ作品を抱える他の企業でも、新規タイトルで「ミリオンセラー」が生まれている。ロールプレイングゲーム(RPG)「ペルソナ」シリーズを手がけるアトラス(東京)が2024年に発売した完全新規のRPG「メタファー:リファンタジオ」は、200万本を超えるヒットを記録した。
背景には、かつての経営戦略が通用しにくくなっているゲーム業界の変化がある。
これまで各社は、一度成功したタイトルのIP(知的財産)をシリーズ化し、長く展開する手法を採用してきた。固定客が見込める作品に集中投資することで収益が安定するからだ。ゲーム情報メディア「ファミ通」が公表する25年の家庭用ゲームソフトの国内販売本数ランキングでは、上位10作品のうち、9作品が日本発のシリーズ作だった。
ところが、ゲームの高精度化に伴い、1本あたりの開発期間が従来の2年程度から、5~6年程度まで長期化した。同じシリーズだと顧客が固定化する傾向が強まり、購入層を広げるためにも、各社が経営を支える「柱」を増やす必要に迫られている。
引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/a151f567edd9eee59c896a34714134569ca59ff3
