「リカバリーシューズ」の勢いが拡大している。日本リカバリー協会によれば、 2025年のリカバリー市場規模は、前年比1.27倍の7兆6638億円に。2035年には21兆円を超えると予想されている。
そんな中、血流促進効果をうたった「リカバリーウェア」に続き、足への負担を軽減し、回復に導くとされる「リカバリーシューズ/サンダル」が、次なるトレンドになりつつある。
リカバリーシューズのパイオニアとして知られるのは、米国発のリカバリーシューズブランド「OOFOS(ウーフォス)」。日本展開を開始した2018年2月から好調に推移し、2025年の年間売上高は42億8000万円に達し、83万5000足を販売した。
疲労回復パジャマ「BAKUNE(バクネ)」シリーズを累計150万セット販売した「TENTIAL(テンシャル)」(東京都品川区)では、2021年から展開する「リカバリーサンダル」が近年好調だ。2026年8月期第2四半期には、サンダルカテゴリーの売上高が前年同期比234%となった。
老舗靴ブランド「マドラス」(名古屋市)では、医療用の超柔軟ゲルを活用した血行促進効果のある「リカバリーmetaインソール」を独自開発。反響が大きいことから、今春から全製品への搭載を決めた。
いずれも血行促進をうたうリカバリーウェアと異なり、リカバリーシューズやサンダルは、各社のアプローチが異なる点も注目されている。ウーフォス、テンシャル、マドラスの3社に成長戦略を聞いた。
2011年、米国マサチューセッツ州で創業したウーフォス。リーボックやナイキ、アディダスなどで要職を務めたベテラン勢が運営し、ランナーの間で急速に広がった。現在は世界中で販売されており、2025年度の全世界売上高は、約1億6500万ドル(約260億円)に上った。
同社では、足への負担を抑えることによって「疲労回復を促す」アプローチを取っている。特殊素材の「OOfoam(ウーフォーム)」により、一般的なEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)のミッドソールよりも衝撃を37%軽減。
さらに、特許取得のフットベッドが土踏まずをサポートすることで、従来の靴と比較して、足首にかかる負荷を最大47%軽減するという。価格はサンダルが1万円前後、シューズが2万円前後が中心だ。
国内では、輸入商社のアルコ(大阪市)が独占販売権を獲得し、2018年2月から全国発売。当初から反響が良く、2018年3~6月の4カ月で年間目標の4万足を販売した。その後も好調が続き、アルコの売り上げをけん引するブランドに成長しているという。
「当社では、Fashion(ファッション)、Function(機能)、Fun(楽しい)、Future(未来)、Wellness(心身の健康)のコンセプトを掲げています。ウーフォスは、まさにここに当てはまりました。機能性もファッション性も高く、ファッションブランドとコラボすれば、より注目されると考えたのです」(アルコ PR Div. Manager 村松正規氏)
このアルコの目論見が日本市場にハマった。Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)などファッションブランドとのコラボ製品は毎回完売する人気ぶりに。現在は1シーズンに4社とのコラボモデルを発売し、ブランドの認知や価値の向上につなげているそうだ。
国内では、オンラインと約700の実店舗で販売。約6割が量販店を含めたスポーツ店、4割がアパレル店となる。直近では、4月下旬の土日に原宿でポップアップストアを開催し、2日間で約500足を販売。過去最高の販売数を記録した。
「現状、売上高の9割近くを『サンダル』が占めています。顧客は約7割が女性で、コア層は30代です。サンダルはファッションアイテムとして定着していますが、スニーカーは成長余地があります。まずはスポーツ売り場での展開を強化し、通年で売れるブランドに育てていきたいと考えています」(アルコ 村松氏)
引用元:Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2e60d854c7d7df91ae8ffd62875bf0cb938b689
